1. 個人事業主でもクレジットカードは作れる!審査通過率を上げる4つのコツ
個人事業主の方はクレジットカードを作るのが難しいと言われています。しかし、実際に個人事業主向けのカードが発行されているので作れないわけではありません。
そして、カード選択と申し込む前の準備をしっかりと行えば、個人事業主でもクレジットカードを作ることはできます。
この章では個人事業主がクレジットカードに申し込む前の準備について紹介します。
1-1. 個人事業主はクレジットカードを作りにくいと言われる2つの理由
個人事業主がクレジットカードを作りにくいと言われている理由は以下の二つです。
- 収入が安定しない
- 収入を証明する手段が乏しい
収入が安定しない
個人事業主は収入が安定しにくいため、クレジットカードが作りにくいと言われています。
サラリーマンであれば毎月、給料という形で安定的な収入が手に入りますが、個人事業主はそうはいきません。
仕入れの資金が必要だったり、お金の出入りが激しかったり、業種によっては売上が月や季節によって変動するなどカード会社にとって確実に返済をしてくれるかどうか不安を感じる要因が多くあります。
収入を証明することが難しい
個人事業主の方は税務署にきちんと開業届を出して確定申告をしなければ、収入を証明することができません。
しかし、意外と個人事業主で税務署に開業届を出していない方は多いと言われています。
また、開業届を提出しても確定申告をするまでは個人事業主としての収入を公的に証明できないので、1年間は待たなければ公的に収入を証明できません。
1-2. 個人事業主がクレジットカードを作りやすくする4つののコツ
個人事業主の方は確かにサラリーマンの方に比べるとカードを作りにくいですが、それでもきちんと下準備をして申し込めば個人事業主の方でもクレジットカードが作りやすくなります。
個人事業主の方がクレジットカードを作りやすくなるコツは以下の通りです。
- 開業届を出してきちんと個人事業主になる
- 一度に複数枚のクレジットカードには申し込まない
- キャッシング枠は0にして申し込む
- 固定電話の情報も記入する
開業届を出してきちんと個人事業主になる
個人事業主の方はきちんと開業届を出して確定申告をし、自身の収入を公的に証明できるようになればクレジットカードを作れる可能性が高くなります。
ただし、確定申告をするためには1年間は最低でも待たなければいけません。
ちなみに、クレジットカードが早急に必要な場合は後で紹介するような審査難易度の易しいカードであれば、過去に返済の遅滞などがなければ作れるはずなので、そちらに申し込みましょう。
自身の信用情報が不安な場合は、1年待って収入証明を得てからカードに申し込みましょう。
また、営業年数は長ければ長いほど審査には有利なので、さらに不安という方は営業年数が経ってから申し込むのもいいかもしれません。
一度に複数枚のクレジットカードには申し込まない
審査まで時間がかかるので何社か同時に申し込んで審査が早く終わったクレジットカードを作ろうと考える方は多いです。
しかし、これはクレジットカードを作るときに絶対にやってはいけないことなのです。
なぜかというと、一度に複数のクレジットカードを申し込むとその情報は信用情報機関に登録され、クレジットカード会社はそれを元に審査をします。この時、クレジットカード会社は以下のように考えます。
- 入会キャンペーンのポイント目的の申込者かもしれない
- お金に困っていて返済能力がない人かもしれない
入会キャンペーンのポイントはクレジットカード会社が新規入会者を増やすためのキャンペーンですがポイント目的でカードを作って、ポイントを受け取ったらすぐに退会されればクレジットカード会社としては困ります。
また、お金に困っている方にクレジットカードを発行してもきちんと返済がされないリスクがあります。
以上の理由から、一度に複数枚のクレジットカードを申し込むことは新しくクレジットカードを作るのに不利になってしまいます。また、同様の理由でクレジットカードの審査に落ちてすぐの申し込みも審査に通りにくいので気をつけましょう。
ネット上では様々な情報がありますが、当サイトでは6か月以内に2枚以下の申し込みをおすすめしています。
キャッシング枠は極力申し込まない
個人事業主の方だともしもの時の資金繰りのためにキャッシング枠が欲しい方が多いかもしれません。
しかし、できる限りキャッシングの申し込みは避けましょう。基本的にキャッシングを申し込むことでクレジットカードの審査は通りにくくなります。カード会社からお金を借りる予定がない場合は原則としてキャッシング枠は0にして申し込みましょう。
なぜなら、総量規制という法律で個人がお金を借りられる枠の基準が定められていて、その枠の中にクレジットカードのキャッシング枠も含まれるからです。
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。
キャッシング枠を不必要に多くして申し込むと、カードの発行会社から「この人はお金に困っている人なのかな」と判断され、審査に通りにくくなります。
固定電話の情報も記入する
個人事業主の方で携帯電話で一本で仕事をしている方は多いと思います。しかし、クレジットカードの審査では固定電話を持っていた方が有利です。
クレジットカード会社から見た場合、携帯電話よりも固定電話の方が信頼できるからです。
クレジットカードの審査のためにわざわざ固定電話を契約する必要はありませんが、固定電話があるならばその情報も記入して申し込んだ方が審査に通りやすくなります。