①お金の不安を解消する

お金の不安の正体は「固定費の増加」

生活レベルを上げるとヤバい理由①下げることができないから

まず、一度上げた生活レベルは下げることができません。

なぜなら、人はお金をあるだけ使ってしまう生き物だからです。

収入とともに支出が増える

皆さんはこんな経験はないですか?

  • 大学生のときは月5万円で過ごせていたのに、社会人になったら月15万円も使っている。
  • 新卒のときは月15万円で生活していたのに30歳では月25万円使っている。

というふうに、大学生よりも社会人、新卒よりも7年目と、過去よりも収入が増えるとともに支出が増えたという人がほとんどだと思います。

もちろん、「一人暮らしを始めた」など生活スタイルが変わったなら出費が増えるのも当然ですが、そのままの生活スタイルでも間違いなく支出が増えていますよね。

収入が増えたと同時に支出も増えたということです。これを「パーキンソンの法則」といいます。

パーキンソンの法則

パーキンソンの法則とは、「人は時間やお金といったあらゆる資源を、あればあるだけ使ってしまう。」というものです。

僕もせっかく朝余裕を持って早く起きたのに、結局いつも通りのギリギリの時間に出発するという経験をしたことがあります。

それがお金でも同じことが言えます。

収入(使えるお金)が増えれば増えるほど、支出(使うお金)も増えていくということです。

皆さんの意志力の問題というよりかは、人間の性質としてそうなっているので仕方がないんですよね。

確かに自分なら生活レベル下げられるよ!と思うかもしれませんが、たぶん無理なので上げないようにするのが一番です。

収入とともに貯金は増えない

さらに最悪なことに生活レベルを上げると貯金もできません。

皆さんはこんなことを思ったことはないですか?

  • もっとお金があれば貯金ができるのにな。
  • もっと収入が増えたら投資に回せるのにな。
  • もっと給料があれば貯金ができるのにな。

というふうに、「今の収入よりも多くもらえたら貯金なんか簡単だよ」って思ってませんか?

はっきり申し上げますとそれは錯覚に過ぎません。収入が上がったところであなたの貯金は増えません。

先程も申し上げたように人間は増えた分をそのまま使ってしまうからです。

いま貯金ができていない人は、どれだけ収入が増えようとも貯金はできないんですよねー。

一旦この事実を受け入れる必要があります。

そんなに上手くできてない

例えば、いま月収20万円の人が月収30万円になることを想像したとします。おそらく、増えた10万円分は丸々貯金ができる!なんて思うかもしれませんね。

しかし、実際に収入が月10万円増えるとどうなるでしょうか。パーキンソンの法則で支出も当たり前のように増えていきます。

つまり、収入が月20万円の人が月収30万円になったとしても増えた10万円をそのまま貯金するわけではないということです。

確かに、自分だったら収入が増えた分もちゃんと貯金できるよ!と思うかもしれません。

でも心に手を当てて考えてみてください。

  • ボーナスが入ったあと普段とはお金の使い方が変わっていませんか?
  • 昇給と同時に普段よりいい生活にしていませんか?
  • 今までは自炊だったのに外食に変わったりしていませんか?

増えた収入をそのまま貯金できた経験がある人はほとんどいないと思います。

自分は特別だと思いたいのが人間ですが、なかなかそうはいきませんので貯金をできるようになりたいなら生活レベルは上げずに保ちましょう。

生活レベルを上げてはいけない理由①生活レベルを上げてしまうと戻れないから。

生活レベルを上げるとヤバい理由②収入が減っても保とうとする

生活レベルを上げてはいけない理由2つ目は、人は最終的に収入が減っても今の状態を維持しようとするからです。

収入減の恐怖

最悪なことに、収入が減ってきても人間はいまの生活レベルを保とうとします。

例えば、

  • 定年退職を迎えて再雇用された人
  • 転職をした人
  • 仕事をやめた人

色々な要因で収入が減るタイミングがあると思います。

収入が減ると生活レベルはどうなると思いますか?それと同じように、下がると思いますか?

残念ながら収入が減っても今の生活を維持しようとします。

なので月の支出が10万円の人は、収入が減ろうとも10万円で生活してしまうというわけです。

するとどうなるでしょうか。

「最終的には貯金を切り崩してでも生活レベルをキープしてしまう」という状態になるわけです。

貯金を崩してまで生活レベルを維持するなんて普通に考えたらヤバイですよね。収入が減ったからといって簡単に生活レベルを落とせるわけではないんです。

所得が下がっても生活水準を保とうとすることを「ラチェット効果」といいます。

ラチェット効果

ラチェット効果とは、

物価が上昇して実質的な購買力が低下したり、増税などで可処分所得が減少したりしても、貯蓄を取り崩すなどして消費者がそれまでの消費水準をしばらくの間維持しようとすること

を指します。

普通に考えてたら、収入が下がったら生活レベルを下げたらいいじゃんと思いますよね。残念ながらそんなことできません。

これは読んでくださった皆さんの肝に銘じてほしいんですが、一度上がった生活レベルはなかなか下がりません。

最終的には貯金を切り崩してまで生活を保とうとします。嘘みたいですが本当の話です。

人生100年時代と言われていますから、収入が減るタイミングは何度も訪れるかもしれません。その度に貯金を切り崩して生活をしていたらいつか底をついてしまいますよね。

そんな人生嫌じゃないですか?

貯金を切り崩して最終的に貧しくなるくらいなら、今の状態で満たされる方法を探すほうが吉だと思います。

なるべく生活レベルを上げないようにしましょう。

生活レベルを上げてはいけない理由②最終的に収入が減っても維持しようとするから。

生活レベルを上げない方法とは?

生活レベルを上げない方法とは?

ここまで、生活レベルを上げたらやばいよーという話をしてきました。じゃあどうすればええねんというのが大事なところですよね。

というわけでここからは、生活レベルを上げない方法について解説します。

生活レベルを上げない方法:収入を固定で過ごす

まず、収入を固定化してください。

なぜなら、収入を固定化することで毎月安定した生活ができるようになるからです。

ミニマムライフコストで過ごす

収入を固定化するってどういうことやねんと思うかもしれませんが、ズバリ一番手取りが低いときの給料で生活をするということです。

例えば、僕は月の収入を16万円で固定しています。

ここ3ヶ月の給料は、いずれも16万円を上回っていますが、家計簿の収入には16万円と記入しています。

つまり、16万が現在のミニマムライフコストだということです。

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ミニマムライフコストを計算すべき理由とは?【お金の不安ほぼ解決】こんにちは。人生を最大化するお金の使い方を研究しておりますよっぴーです。今回は、ミニマムライフコストを計算する意義について解説し…

収入を固定化するとどうなるかと言いますと、一定のリズムで生活することができるようになります。

収入に左右されない

一定の収入で生活している人は少ないと思います。

ほとんどの人は、口座に入った手取りの金額を軸に支出額を決めていますよね。

だから残業が多いなどの理由で収入が多いときは支出が増えますし、収入が低いときはその流れで使い過ぎてしまうという事態になります。

これでは安定的に貯金をすることができません。

最低収入で生きる

そこで、自分の最低収入を把握してその金額で一ヶ月を過ごせるようにしてください。

例えば、最近3ヶ月の給料が

  1. 16万7821円
  2. 17万8543円
  3. 16万2541円

なら収入を16万に設定する。

ということです。

何があっても絶対にこの金額は割らない!という金額を設定してください。その金額で予算を組んでいきます。

確かに、そんなんじゃ給料が増えたときに嬉しくないじゃんと思うかもしれません。でも逆に、収入が低かったとき「たったこんだけか。」って思っていませんか?

一定の収入で生きていれば収入の増減に左右されることはありません。自分が必要な支出金額を把握しています。

自分が満足できるお金の量がわかっていれば、生活レベルを上げる必要がなくなるというわけです。

非常に簡単な話ですがなかなか実践できている人は少ないです。

生活レベルを上げずに過ごしたいという方はぜひ収入を一定にして過ごしてみてください!

参考:https://www.unbuiltlab.org/2021/08/low-level-life.html/