③資産を守る・増やす

優先すべきは「増やす」より「失わない」

投資初心者が注意すべき投資詐欺「ポンジ・スキーム」とは? 特徴と見分け方を解説します!

最近、「詐欺事件が増えている」という話を聞いたことはありませんか? 中でも投資詐欺は、有名人や有名企業が被害に遭ったことでも一時話題になりました。

「自分はだまされない」と思っている人ほど、うっかりだまされてしまうのが詐欺です。この記事では、投資詐欺の中でも有名な「ポンジ・スキーム」の概要、特徴、見分け方について解説します。投資初心者の方は詐欺に遭わないよう、特に気をつけてください。

ポンジ・スキームの概要

ポンジ・スキームは古くからある投資詐欺の手法で、アメリカの天才詐欺師、チャールズ・ポンジから名付けられました。
 
ポンジ・スキームでは、集めた出資金を投資に運用しているように見せかけておきながら、実際は運用などはせずに、集めたお金の一部を出資者である顧客に配当します。

顧客は運用利益から配当を受け取っているかのように錯覚しますが、自分が出資したお金の一部を受け取っているだけなのです。配当金を受け取った顧客は「この業者は信用できる」と信じ込み、勧誘されるままに追加で出資します。

また、既存顧客に配当金を出すだけでは、詐欺師側の資金が枯渇していくため、次々と出資者を勧誘し、新規投資家から集めたお金を使って既存の顧客に配当金を渡す、という自転車操業で資金を回転させます。

なお、新規顧客を獲得する方法として、既存顧客に高額の紹介手数料を支払う約束をすることで新規顧客を連れてきてもらう、という紹介システムを採用しています。

ポンジ・スキームでは、いずれ破綻することを前提にしており、頃合いをみて詐欺師は逃亡をします。ただ、詐欺であるという立証は難しく、信頼を獲得しながら時間をかけて詐欺をするため、被害者は自分がだまされていることに気づきにくく、気づいたときには詐欺師が逃亡していた、というケースが多いようです。

ポンジ・スキームの見分け方

この項では、ポンジ・スキームの特徴を解説します。これらの特徴を知ることで、ポンジ・スキームの見分けができるようになります。
 

元本保証をうたう

ポンジ・スキームでは、「元本保証」をアピールして出資を募ります。元本保証とは、投資した金額が全額返ってくることが保証されている仕組みのことです。
 
元本を保証して資金を集めることは、出資法によって銀行などの金融機関に限定されているため、一般的な投資では元本保証はありえません。
 

高利回りを提示

ポンジ・スキームの傾向として、年利30%以上、月利5%以上などの高利回りが提示されるケースがみられます。一般的な投資の利回りを提示してもお金が集まらないため、高利回りで勧誘します。
 

少額の投資から誘う

ポンジ・スキームでは、始めは少額から出資を募るケースが多くみられます。「少額だし元本保証で低リスクだから、試しにお金を預けてみるか」と、投資家も最初は慎重な姿勢です。
しかし、始めの数回ほど配当金が支払われると、完全に詐欺師を信用してしまい、欲が出て出資額を増やすことで被害額が大きくなっていきます。
 

人を紹介すると高額な手数料がもらえる

ポンジ・スキームでは「紹介制度」で顧客を増やしているケースがみられます。既存顧客が友人や知人を紹介し、その人が出資をしたら紹介者に手数料が入る仕組みです。
 
顧客は「もうかる商品がある」と信じ込み、さらに他人に紹介することで高額な手数料が入るメリットにつられてしまいます。顧客は被害者であると同時に加害者になり、結果的に被害者の増加に加担しているといってもいいでしょう。
 

まとめ

ポンジ・スキームについて解説しました。まとめると以下のとおりとなります。
 

●ポンジ・スキームは古くからある詐欺の手口
●出資したお金を運用に回さずに、投資家への配当に充てる
●出資者を増やして自転車操業、最後には逃亡
●特徴は、元本保証・高利回り・少額投資からスタート・高額な紹介手数料で顧客を集める

 
上記の特徴を知っておくことで、ポンジ・スキームの見分けが可能になります。
 
詐欺師に渡したお金は簡単には戻ってきません。「絶対にもうかる」という話を持ちかけられても、安易に乗らないようにしましょう。